「紅茶を飲むとインフルエンザにならない」
こんな話、聞いたことありませんか?
「推しのライブがあるから、その日まで絶対に風邪を引けない」
職場の後輩ちゃんは冬になると毎日紅茶うがいをしています。
しかし、なぜ紅茶が風邪やインフルエンザの予防になるのでしょうか?
今回この書籍で勉強させていただき、その科学的根拠がわかりました!
紅茶本は嗜好品としての楽しみ方の本が圧倒的に多いですが、こちらはなかなか珍しい「紅茶と健康」というテーマに特化した内容になっています。
著者の斉藤由美さんはブルックボンド、ユニリーバ、リプトンなど有名紅茶メーカーでマーケティングやPRのお仕事をされていた経歴の持ち主。
製品としての紅茶を知り尽くしたプロが、紅茶の効能をわかりやすく伝えてくれています。
・紅茶を飲むとどうして健康にいいのか?科学的根拠について知りたい。
・難しい内容でなく、読みやすいレベルの本がいい。
・紅茶を生活に取り入れる具体的な方法を知りたい。
・紅茶と効能について、書籍の情報源を探している。
メリット1 紅茶はインフルエンザ予防になる
インフルエンザ対策に効果があるのは「テアフラビン」「テアルビジン」と呼ばれる紅茶成分。
これらは総称して紅茶ポリフェノールと呼ばれています。
紅茶ポリフェノールには強い抗酸化作用があり、インフルエンザを撃退します。
これは緑茶や烏龍茶など他のお茶にはない、紅茶特有の成分です。
だから、紅茶がインフルエンザ予防になる!
ちなみにうがいだけでも効果がありるそうです。
安いティーバックを購入して、うがい薬の代わりにしてもいいですね。
ミルクティーはNG❌
紅茶の有効成分がミルクのタンパク質に取り込まれてしまうので、ミルクティーはやめましょう。
メリット2 紅茶には温め効果がある
中医学(薬膳)では紅茶は身体を温める「温」の食材に分類されます。
(薬膳では食べ物は「熱」「温」「平」「涼」「寒」の性質があると考えられている)
冬は温効果がある「熱」や「温」の食材を食べることが推奨されています。
身体を温めることで免疫力を高めようということです。
紅茶を飲むことは中医学的にも根拠があり!
しかも、紅茶はいろいろな食材を加えることで温め効果をパワーアップさせることが出来ます。
生姜は温め効果があり、紅茶に入れると良い組み合わせです。
初めから紅茶に生姜が入っている便利なタイプもあります。
こちらは私も飲んだことがありますが、辛すぎず飲みやすかったです。
メリット3 紅茶で脂肪燃焼する
紅茶がダイエットにいいのは、カフェインがグリコーゲンより先に脂肪を燃やしてくれるからです。
カフェインの脂肪燃焼効果は有酸素運動を20分以上継続すると起こります。
運動をする30分前に紅茶を飲んで、20分以上運動をすると効率良く脂肪を燃焼できますね。
メリット4 抗酸化力UP!生活習慣病の予防にも紅茶がいい
体内に取り込まれた酸素の一部が活性酸素となり、身体を老化させます。
紅茶ポリフェノールには抗酸化力があり、身体を老化から守ります。
抗酸化力があるのはビタミンC、E、βカロテンですが、紅茶ポリフェノールも抗酸化力が高い!
ただし、紅茶をたくさん飲めば老けないということではなく、効果を得るためには毎日継続して摂取する必要があるそうです。
また、紅茶は血糖値上昇抑制効果があると注目されています。
わたしたちが食事をすると血糖値が上がり、それを平常値に戻すためにインスリンが分泌されます。
血糖値の乱高下は体に悪いのですが、
紅茶には血糖値の上昇を緩やかにする効果があるので、食事中に紅茶を飲むと体を守ることができます。
ハンバーガーやステーキなど脂質分の高い食事は血管内皮の損傷リスクを招きますが、紅茶と一緒に食べることでリスクを軽減できます。
メリット5 歯周病予防にも紅茶ポリフェノールが効く
紅茶ポリフェノールの抗菌作用は虫歯の予防歯周病予防になります。
紅茶ポリフェノール最強ですね!
また、紅茶にはフッ素が含まれているので、歯を丈夫にしてくれます。
食事の後、歯磨きができない。
そんな時は紅茶でうがいをすると虫歯予防になります。
もちろん、ノンシュガーで。
メリット6 紅茶を飲んでリラックスできるのはテアニンの効果
紅茶を飲んでホッとできるのはテアニン成分の作用のおかげ。
50ミリグラムのテアニン(ティーカップ3杯くらい)を摂取した際、30分〜1時間くらいで脳にリラックス効果のα波が発生します。
ポットティーをゆっくり楽しんでいるうちに、気持ちがくつろぐのはテアニンのおかげだったんです。
また、紅茶の香りも脳のα波を発生させます。
紅茶でリラックスはイメージだけではなく、科学的に立証されたものです。
ストレスがすごく溜まっていると感じる時は、フレーバーの紅茶を楽しむのもいいですね。
香りとテアニンに癒してもらいましょう。
ストレス解消には柑橘系フレーバーのアールグレイやレディグレイがおすすめです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
紅茶を飲む6つのメリットはこちらになります。
1、紅茶ポリフェノールでインフルエンザ予防。
2、紅茶には温め効果あり。免疫力を上げて風邪を予防する。
3、 脂肪燃焼にはカフェインが効く。
4、紅茶ポリフェノールで抗酸化力UP。
5、紅茶ポリフェノールで歯周病と虫歯を予防。
6、テアニンでリラックス
注目は紅茶独自の成分である紅茶ポリフェノール。
インフルエンザ予防にも、アンチエイジングにも、歯周病予防にもなるのだから驚きです!
今回は健康面でのメリットをまとめましたが、本書には紅茶を使ったレシピもたくさん載っています。
レシピは身近な食材から、意表を突く組み合わせまで盛りだくさんです。
薬箱代わりに手元に置いておきたい一冊です。